生産工場・施設
【クリーニング工場】
クリーニング工場は、画一的な商品をフルオートメーションで機械生産する工場とは異なり、ユーザーの所有する製品をお預かりして加工(クリーニング)する…いわば受注生産に近い形態です。そのためマンパワーに頼った工場経営が強いられます。加えてクリーニング業には季節によりはっきりとした繁忙期・閑散期があり、その差の対応が黎明期からの業界全体の課題でもありました。さらに近年機械化が進むことにより、ともすると質よりも効率が重視されがちなことへの生産者・技術者としてのジレンマを抱えるようになり、喜久屋では2000年以降「トヨタ生産方式」を導入。以後システム改善を重ね、これらの問題点を徐々に解消してきました。
一例をあげれば…受付時に希望の納期を伺い、受付順ではなく納期の早い順に生産・加工することで日々の作業の平準化を、また保管サービスを充実させることで年間作業量の平準化をすすめています。工場内では、いわゆる「かんばん」「あんどん」を活用するとともに、より効率的な機械のレイアウトと人の配置を徹底し、独自の生産ラインの構築を模索してきました。
日本の製造業で培われた「ものづくり」の考え方を踏襲しつつ、システム改善に努めたことが多くの研究機関やにサービス産業の方々から評価をいただき、現在国内外を問わず生産現場の視察のため、数多くの方にお越しいただくようになりました。
喜久屋では「工場見学」という形で生産現場を公開しています。生産システムやノウハウをオープンにすることにより国内では、マンション向け事業「FCS/イフネット」やオンライン事業「リアクア」で全国の同業他社との連携が生まれ、またタイをはじめとする海外での事業展開への足がかりともなっています。
【クロゼットサービス用保管施設】
喜久屋ではお預かりするクリーニング品全てが長期・無料保管の対象品です。これはユーザー(都市生活者)の住宅事情によるニーズに応えるとともに、前述のように急ぐ必要のないご依頼品を集めることで、工場生産作業の平準化を図ることを目的としています。工場に隣接する保管施設は定温・定質、遮光などを施した管理体制の下、ご依頼品を「加工前~途中~仕上がり」の工程別に仕分け、独自のノウハウで保管管理しています。
【衣類のリフォーム・お直し工房】
クリーニング工場に併設して1995年自社「工房」を開設しました。「使い捨て」の時代からいいものを永く使う風潮が世の中に広がるとともに需要が増し、現在ではクリーニングに並ぶ喜久屋の基幹サービスとして、実店舗事業で多くのご用命をいただいています。リフォーム・お直しはクリーニング以上に作業担当者個人のスキルが必要となるため、近年はベテラン技術者の確保の他、若い技術者の養成にも力を入れています。